続々と登場するIoTプラットフォーム。日本の現状を探る。

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続々と登場するIoTプラットフォーム。日本の現状を探る。

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大手キャリアは既にIoT(モノのインターネット)のプラットフォームを持っていますが、最近になって他の企業でもプラットフォームを発表するようになってきました。そのサービスを紹介して、日本のIoTの今をみてみます。

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NTT Comの「100円SIM」

100円SIMシステム構成

NTTコミュニケーションは「100円SIM」と名付けたSIMカードの提供を始めました。通信料が1MB以内というとても小さな通信料ですが、IoTデバイスからの信号であればそれほど容量を使わないでしょう。データ監視には向きませんが、センサーのような用途が考えられます。

接続先は「Arcstar Universal One」というIP-VPN閉域網に接続されます。しかし、インターネットを使わないメリットが逆にあります。IoT機器はセキュリティアップデートが難しいため、外からの攻撃を受けないことで安全に利用できるでしょう。

Amazon Web Services(AWS)といったクラウドに直接接続でき、その上でシステムを構築すればIoTのプラットフォームとして利用用途は広そうです。

京セラの「Sigfox」

Sigfoxシステム構成

Sigfonはフランス生まれのIoT規格で、1カ国1事業者がライセンスされます。これは920Mhzの帯域を使い、現在は上り100kbpsのみの通信となっています。ソリューションを含めたシステム全体での提供となり、「SORACOM」がこの規格を採用すると発表しました。

デバイス側の通信費用が年額100円という安さが魅力です。現在は首都圏、大阪が対応地域となり、2020年3月には人口カバー率99%を予定しています。採用企業が増えていて、注目されているIoT通信技術と言えそうです。

IoTソリューションマンション「つたえるーむ」

アルテリア・ネットワークス、シャープ、アイホン、アッサアブロイジャパンの4社は、マンション向けに特化したソリューションとして、「つたえるーむ」を発表しました。新築マンション向けに提供され、月額利用料は380円が予定されています。

4社それぞれの製品を利用し、インターホン呼び出しや、デジタルドアロック、ハンズフリーオートロック、子供の見守り、共用駐車場の予約など、マンションに必要なソリューションを提供します。「マンションソリューションは、IoTの大きな市場になる」と事業化に踏み切った形です。

日本の現状

日本においてIoTはこれからといった分野で、やっとプラットフォームが出揃ってきたところだと思います。これからどう使っていくのかというフェーズでしょう。マンションのソリューションは素晴らしいですが、既存のアイデアを拡大しただけの印象。もっと一般消費者に便利なサービスが出てくることを期待します。

一方の中国では、全てのレンタル自転車がIoTで接続され、レンタルすれば乗り捨て、決済は電子マネーというサービスがあります。また、駐車場もIoTで接続され空いている駐車場を探し、決済を電子決済で行うサービスもあります。そういう意味で日本は遅れているのではないでしょうか。

ではサービスの真似をすればいいのか、という話でもなく、もっとワクワクさせてくれるようなスタートアップ企業の出現を待ちたいと思います。

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奥村卓也

奥村卓也

通信事業者のネットワークエンジニアとサービスクリエーションに従事した後、フリーランスの道へ。趣味はVespa Vintage 100で旅に出ること。人生はMacとiPhoneとVespaで出来ている。
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