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コラム

「IoTって何?」「格安スマホって何?」それが何なのかと、言葉の誤用についての話。

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最近、筆者には気になっていることがあります。それは「言葉の誤用」です。ある大手メディアでIoT乾電池に関する記事がありました。みてみるとそれは「IoT」ではないのです。おそらく言葉の新しさ、響きだけとってそのような命名をしたのでしょう。しかし、それでいいのでしょうか。

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IoTって何?

IoT乾電池

「IoT」とは「Internet of Things」モノのインターネットです。Wikipediaではこう書かれています。

モノのインターネット(英語: Internet of Things, IoT)とは、様々な「モノ(物)」がインターネットに接続され(単に繋がるだけではなく、モノがインターネットのように繋がる)、情報交換することにより相互に制御する仕組みである。 それによる社会の実現も指す。
参照:Wikipedia

つまり、冒頭に挙げた乾電池を例に挙げると、「インターネットに繋がった電池」ということになります。しかし、実情はBluetoothでスマートフォンと接続できるだけの電池。インターネット、もしくは類するようなネットワークには接続されていないのです。全く関係がありません。

「IoT」は今、黎明期にあります。これから発展していく分野で、認知度もあまりありません。そんな段階で言葉を誤用していたのでは、健全な発展が阻害される恐れがあります。

格安スマホって何?

「格安スマホ」という言葉を例にとってみましょう。格安SIM事業者が現れた頃には、このような言葉はありませんでした。今では「格安SIM」と「安いスマートフォン」を混ぜたような意味合いで、「格安スマホ」という言葉が一般的になってしまっています。

弊害はあるでしょうか。例えば、あまり詳しくないユーザーが「新しいiPhoneが欲しいけど高い。格安スマホは嫌だから大手キャリアにしよう」と考えたとします。ここに弊害がありそうです。新しいiPhoneを格安SIMで月額料金を安く使うこともできるのです。言葉が混ざってしまった結果、詳しくない一般ユーザーには、よりわかりにくくなっています。

この「格安スマホ」という言葉が、格安SIM、もっと正確にいうとMVNO事業者の健全な競争を阻害している要因にもなっているのではないでしょうか。既にわかりにくい料金プランを提示し、スマホを安くみせておきながら、実際は安くないという、不健全な競争が始まっています。

過去にもこのような歴史が

インターネット黎明期、まだ携帯電話がインターネットにつながるなどとは誰も思っていなかった頃、「ハッカーとクラッカー」の論争がありました。ハッカーは「技術面に詳しくシステムの改良や独自カスタマイズをする人」。クラッカーは「悪意をもって他人のシステムに侵入し、破壊行為を行う人」という意味でした。

これの誤用が始まり、悪事を働くのがハッカーという認識が広がり始めました。ここで、「それはクラッカーと呼ぼう、正しい意味を使おう」という論争になったのですが、結局、本来の意味での「ハッカー」は淘汰されてしまいました。

最近、よく目にする言葉で「ハッカソン」という言葉があります。ハッカー+マラソンの造語で、指定時間内にシステムを構築するイベントです。これを日本語に訳すと、指定時間内に不正侵入をするイベントになってしまいます。この言葉をみると悲しい気持ちになります。

言葉の誤用自体はよくある出来事です。しかし、新しい技術について情報を発信するメディアがわざと誤用するのはいかがなものでしょうか。筆者としてはできるだけ正確に使っていきたいと思っています。しかし、もし、誤用が一般的になると、伝えるためにあえて誤用する必要性が出てくるでしょう。そうならないことを願っています。

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