格安SIM業界で始まった「端末縛り」目先の料金だけ見るとおトクに見えるが…?

Sim

格安SIM業界で始まった「端末縛り」目先の料金だけ見るとおトクに見えるが…?

投稿日:

FREETELが始めたスマートコミコミ+月額料金プラン。「VAIO Phone A」という最新機種が選択できる上に、10分かけ放題が無料、1年後に新しい端末に取り替えが無料と、お得感が満載ですが、大きな落とし穴が。わかりにくく「されている」落とし穴を解説します。

スポンサーリンク

見た目のお得感

まず、「スマートコミコミ+」を契約すると、端末代金が3年間の分割払いになります。そのため、契約単位も3年が基本となってきます。スマートコミコミ+(データ1GB)のプランで契約すると、このようになります。

・1年目:月額2,080円
・2年目:月額3,580円
・3年目:月額3,580円
トータル:110,880円

これは「VAIO Phone A」の端末代金を含んだものになってきます。1年経てば最新機種に変更できるので、お得感は満載です。例えば、同じように「10分かけ放題」で同じプランを契約し、「VAIO Phone A」を別で買うとこのようになります。

・1年目から3年目:月額2,698円(+端末代金24,800円)
トータル:121,928円

このように、別々で買うよりはお得になっていますし、1年後に最新機種に変えようとするとその分、余計にかかります。初月から正規の料金になるので、印象も違うでしょう。

わかりにくい落とし穴

しかし、落とし穴があるのです。
caution

出典:Engadget

この細かな注釈を見なければわかりませんが、「VAIO Phone A」の端末代金が、57,000円に設定されています。直販で買う倍以上の金額設定です。これが「実質上の3年縛り」になります。途中解約しても「違約金」は発生しませんが、倍以上に設定された「端末の残り代金」を支払う必要があります。

不健全な競争を生む可能性

以前、大手キャリアしかなかった頃、「端末実質0円」キャンペーンが展開され、異常なキャッシュバックが設定され、総務省から改善を求められた過去があります。今も実質2年縛りと言える割引サービスが展開されています。

このビジネスモデルを格安SIM業界で再現するFREETELの囲い込み戦略には、疑問を感じざるを得ません。しかも割引サービスの中に「10分間かけ放題」が無料でついてくるため、プランの構造はわかりづらく、その上、端末価格は見えにくいように小さく書いてある。各社がこれを始めれば、格安SIMでの競争は、以前のような消費者に「理解できない」競争になるでしょう。

参考URL:Engadget

The following two tabs change content below.
奥村卓也

奥村卓也

通信事業者のネットワークエンジニアとサービスクリエーションに従事した後、フリーランスの道へ。趣味はVespa Vintage 100で旅に出ること。人生はMacとiPhoneとVespaで出来ている。

-Sim
-,

スポンサーリンク

最新ニュースをLINEでお届け!

友だち追加

  1. […] 先日お伝えした、FREETELの実質「縛り」契約について、一部ユーザーからの指摘があり、各メディアがその問題点を指摘し始めました。今回は、今さまざまな格安SIM会社が導入している「カウントフリープラン」に潜む危険性についてお伝えいたします。 […]

comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

LINEトーク・通話が使い放題。LINEモバイルは「使える」格安SIMなのか。

2016年9月からLINEモバイルの正式サービスが始まっています。積極的に広告を打っていてよく見るようになったLINEモバイル。果たして使える格安SIMなのか、みていきたいと思います。 Content …

中古スマホバナー

中古スマホの白ロム、黒ロム、半黒ロム、灰ロム、赤ロムの違い

スマートフォンを安く購入する方法として、「中古を買う」という選択肢があります。しかし、中古といっても種類があり、「白ロム」や「赤ロム」という言葉を耳にするかもしれません。ここではそのそれぞれについて、 …

プラン利用イメージ

nuroモバイルが始めた「5時間」プラン。「ギガが減る」時代にどう考えられるか…?

nuroモバイルが新たに打ち出した「5時間」プラン。500MBまで無料の「0SIM」という画期的なプランを提供したものの、その結果としては失敗と言っていいでしょう。そこで新たに打ち出してきた「時間制限 …

DIGNO

UQ mobileから格安SIM+ガラホ=1,980円。シニア世代へ格安SIM提案としてどうか。

格安SIMがだんだんと浸透してきていますが、今はまだスマートフォンで利用することがほとんどです。そこにUQ mobile初のガラホとして「DIGNO Phone」が発売されました。シニア世代の格安SI …

GEOモバイルのバナー

GEOモバイルはいかが?格安スマホにしたい!でもiPhoneがいい!そんなあなたに。

格安スマホにしたいけれど色々ありすぎてよくわからない。でもiPhoneもいいなあ。しかし…中古iPhoneのことはわからない…。そんな時にはGEOモバイルを選択してみるのはいかがでしょうか。買取から修 …