人工知能やテクノロジーは障害者の未来を作るか

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人工知能やテクノロジーは障害者の未来を作るか

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Google翻訳やSiriは日本語の自然言語、口頭で話す日本語をかなり的確に認識します。これは聴覚障害者にも使える技術なのではないでしょうか。一方で、アメリカでは聴覚障害者が経営するピザ専門店が話題になっています。そんな聴覚障害者を取り巻く環境をご紹介します。

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AI音声認識アプリ「UDトーク」

UDトークのイメージ

この「UDトーク」は音声認識エンジン「AmiVoice」を使って会話をリアルタイムに文字化します。そしてAndroidとSiriの読み上げエンジンを使って文字を音声にします。聴覚障害者は文字をキーボードで打ち込み読み上げをすることができ、健常者は音声入力でコミュニケーションがとれます。

導入件数は200件以上、特に大学では50件以上の導入実績があり、聴覚障害を持った人がノートを取るために、講義がリアルタイムで変換されるようです。Wi-fiで接続した端末と同期することもできます。デモ映像をみてみると、かなりの精度と速度で変換ができています。


株式会社アドバンスト・メディアが独自開発した「AmiVoice」という音声認識エンジンはかなり精度が良いようです。膨大なデータから機械学習したGoogleやSiriよりも、日本語に特化されていて強いのかもしれません。

聴覚障害者が経営するピザ専門店


アメリカ・サンフランシスコにあるナポリ風ピザレストラン「Mozzeria」はディナータイムにいつも満席になるほどの人気店。しかし、多くの人はレストランを訪れて初めて、働く人のほとんどが聴覚障害者であることに気づきます。

オーナーのメロディーさんとラスさん夫妻は、聴覚障害者です。そして、電話予約の際、Convo社の「Video Relay Service(VRS)」を使っています。これは、聴覚健常者の話を内容をVRSが受け、手話を使ってスタッフへ内容を伝えます。そしてその返答もVRSを通して伝える仕組みになっています。
Video Relay Service
今までは半分くらいの予約を逃していましたが、このシステムの導入によって逃してしまう予約は5%くらいに減ったとオーナーは話します。このConvo社のVRSシステムはFCC(連邦通信委員会)から提供され、電話代から提供される小額の税金で賄われているとのことです。

障害者の未来

日本では「障害者をいかに一般社会で生活できるようにできるか」というところで重点がおかれがちです。「障害者を『障がい者』と記載しよう」それで何が起こるのでしょうか。

Convo社のCEOジャレッドさん自身も聴覚障害者で、「聴覚障害者が経営するビジネスの質を改善するテクノロジー」を開発しています。つまり、聴覚障害者が主役のビジネスなのです。聴覚障害者だからこそわかるソリューションがそこにはあります。

テクノロジーの進化によって、真の意味でのバリアフリーがこれから実現していくことを願います。それは障害者のサポート自体が目的ではなく、障害者も健常者も主役の社会。レストランのオーナー、ラスさんの言葉を引用します。

「ピザをほおばる表情が全てを物語っている。それに通訳は必要ない。」

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