「VR酔い」をしにくい移動方法をGoogleが研究中。その方法を紹介。

目の前が「VR(仮想現実)」でおおわれている状態で、コントローラーなどの移動を行うと、視覚から入ってくる情報と身体感覚の情報がズレて「VR酔い」が発生することがあります。そんなVR酔いをしないような方法をGoogleが研究しています。

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「VR酔い」しないような移動

VR酔いをするかどうかは人によって異なりますが、最近の3Dゲームでも酔う人はいます。それが目の前全体の画面になると、VR酔いを経験するユーザーは増えるでしょう。そうなると、VRを推進しているGoogleとしては困った事態になります。そこでいくつかの提案をしています。

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1. トンネリング

Google Earth VR

VRで視界の全てが動いてしまうために、視覚と身体感覚のズレが生じます。しかし、視界の周辺部を固定された映像で覆ってしまうと、身体が動いていると認識しません。例えるとテレビ画面が動いているような感覚です。

このトンネリングでは周辺に表示されたグリッドが「壁や家具」のような効果を果たします。Google Earth VRではこのトンネリングが採用されています。移動の時にいきなりグリッドが表示されるよりは、フェードインしてくる方がスムーズだろうとされています。

2. テレポート

Street View

移動シーンをなくしてしまえば、VR酔いもなくなる。別の場所にテレポートさせてしまおうという方法です。しかし、シーンが途切れてしまっては没入感が損なわれます。自分が今どこにいるのか、どうやって移動したのかがわからないと混乱してしまうでしょう。

そのようなことを避けるために、「暗黙の移動」と呼ばれるエフェクトを用います。フェードなどのエフェクトを明示的に表示することで、移動したことを認識できるようにします。Daydreamのストリートビューアプリでは移動時にテレポートが採用されていますが、エフェクトのおかげで滑らかに移動していると感じられるようです。

3. 回転の角度を小さくする

360度のコンテンツであれば、自分の首を動かして視点を移動させるため、VR酔いは起きにくいでしょう。しかし、コンテンツの内容やユーザーの部屋の状況によっては360度の回転ができないかもしれません。そうなると、コントローラーでの回転になります。

コントローラーを使うと、身体感覚とのズレが出てきます。Googleの提案ではコントローラーで回転できる角度は10度から20度まで、これくらいであればVR酔いすることなく、ある程度周囲の状況を把握できるだろうとしています。

発展途上のVR体験

Googleは今後もこの研究を続けていくとしていて、開発者にはその情報が提供されています。VRの普及は製品の価格がまだまだ高いこともありますが、VR酔いを経験したことが普及の妨げになっているとの指摘もあります。これからこの研究が発展していけば、自然なVR体験ができるようになるでしょう。