「Galaxy S8」「iPhone7 Plus」「LG P6」「Pixel」「OnePlus 3T」を並べた、スピードテストの動画がアップされました。動画を公開しているのはYoutuberのEveyThingApplePro。どれが一番速いスマートフォンとなるのでしょうか。
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スペックの比較
スペックだけ並べてみると、「オクタコア(8コア)」のCPUを搭載したGalaxy S8が速そうです。測定は「アプリを順番に開いてすぐ閉じる」という動作を手作業で次々に行なっていきます。あまり客観的な方法とは言えませんが、サクサクとした動作という意味では参考になるテストでしょう。
スピードテストの結果は?
動画をみていただくと、どのようなテストをしているのか、わかりやすいと思います。テストは動画の1分37秒から始まります。
アプリ起動テストは2回行われます。結果をみてみましょう。
1周目も2周目もiPhone7 Plusの圧勝です。結果を分析してみると、1周目は全てアプリをストレージから呼び出すため、ファイルシステムの最適化の影響ではないでしょうか。最新のiOSはファイルシステムがAPFS(Apple File System)に変更されており、その結果が出ていると思われます。
2周目はアプリの呼び出しは終わっているため、CPUとRAMの動作に関わってきます。ここでもiPhoneが優れていますが、RAMを6GB積んでいるOnePlus 3Tが一気に差を縮めます。他のAndroid端末はRAMが足りないためアプリを終了しないといけません。したがって、またストレージからの読み込みになることから遅いと推測できます。
それにしても、メモリを3GBしか積んでいないiPhoneの2周目は驚異的でしょう。アプリがRAMを使う際にも最適化がされているようです。
スマートフォンの起動テスト
スマートフォンの起動テストの結果をみてみましょう。
電源を切った状態から起動完了するまでの時間です。ここでもiPhoneが勝利します。2位はGalaxy S8ですが、ここへきてやっと、オクタコアのCPUが活きてくるのではないでしょうか。起動するまでにはさまざまなプログラムが呼び出され処理されます。並列処理の得意なGalaxy S8が2位なのでしょう。それでもやはり2位にとどまります。
総合的に分析すると…
スマートフォンの金額としてみてみると、iPhone7 Plusが特別高いわけでもありません。CPUやメモリはAndroid端末と比べてみると、特に優れているわけではないからでしょうか。しかし、このテスト結果をみてみると、コストパフォーマンスの面でも優れていることがわかります。
Android端末はGoogleが作ったソフトウェアをQualcommの作ったCPUパワーでなんとかサクサク動作にまで持っていくという印象。実際に3Dゲームの起動テストでは、CPUパワーのあるGalaxy S8が1位となりました。
一方のiPhoneはソフトウェアからハードウェアまで最適化できるためバランスがよく、それが快適な動作に繋がっているのでしょう。この差を埋めるのはなかなか難しいのではないでしょうか。