高校生にとって「LINE」はもはやインフラ。通信のメインです。それに加えて大抵の女子高生は「Twitter」と「Instagram」を同時に使っていて、どちらがメインかで派閥があるという調査がありました。しかし、これはマーケティングの話。それからもう一歩踏み込んでみます。
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「Twitter派」と「Instagram派」
大抵の女子高生はメインに使っているSNSがあり、その声としては、「Twitterだけでインスタを使っていないと変わった子扱いされる」「インスタを使いこなしている派閥が一番強い」というものがありました。「インスタ映え」「インスタグラマー」など、華々しい面があるInstagramが強いという話でしょう。
インスタ女子高生となると行動がインスタ前提になるようです。例えば、花火に行くとなると、インスタにアップする。そのためには浴衣を着るといった具合です。Instagramで「浴衣」を検索してみると125万件もヒットします。
「Instagramは使うけど、きれいすぎて疲れるから、Twitterもしっかり使っている方が本音がわかって好き」「でもインスタをやらないと浮くから、インスタもやっている」と、付き合い方を変えて対応する学生もいるようです。しかし、ここまではマーケティングの話。
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中高生の本音
「『ぼっち』の歩き方」を書いている朝井真由美さんによると、中高生の本音はこういうことのようです。
Instagram派がその「インスタ映え」を目指すのはいいとして、そこを避けてTwitterを使っているのに「いいね!」の数でヒエラルキー(人気ピラミッド)が可視化されてしまうというのです。もちろんフォロワーの数は重要な人気指数で、その熾烈な競争もあります。
今の中高生は本人とわかるようにTwitterを使うので、リア充か陰キャ(陰気なキャラ)か、可視化されてしまうのでしょう。その対策として趣味垢(趣味用のアカウント)だけ残して、リアルな関係性は切ってしまうという、陰キャを貫く姿勢の中高生も多いようです。
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大人にはわからない世界
インターネットは基本的に匿名という大人世代にとって、中高生はかなり生きづらいSNSの使い方をせざるを得ないのでしょう。リアルをある程度大切にするなら、アカウントを持っていないと言うわけにもいかない。毎日学校に通うという現実がある中高生にとって、複雑な世界になっています。
筆者は一時期話題になった「マストドン」を使っていて、そこに来る高校生はとても伸び伸びとしています。検索しても引っかからないので、存分に本音を言えるのでしょう。リアルの建前と趣味の本音、それぞれにツールを分けるなど、うまくSNSを使って欲しいと願ってしまいます。
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