MM総研は2017年11月29日〜12月5日の期間でフリマアプリ・オークションサイトの利用動向調査を行いました。一番よく売り買いされるのは「衣類・服飾品」、次いで「チケット・クーポン」です。注目したいのは、「パソコン・タブレット」と「スマートフォン」を合計すると3位になるポイントです。
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フリマアプリでは圧倒的なメルカリ
アンケートはインターネットで行われ、20歳以上の就業者を対象に行われました。利用状況は「購入も出品もする」が22.6%、「購入だけしている」が12.0%、「出品だけしている」が3.4%で、合計すると38.0%となりました。
フリマアプリ・オークションサイト全体としてみると、「ヤフオク!」のオークションが60.9%、「メルカリ」が49.0%となりますが、フリマアプリだけに絞ると、「メルカリ」が77.9%と驚異的な利用率となります。
一方で終了するフリマアプリもあり、「メルカリ」の強さについて、MM総研はこのように分析しています。
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フリマアプリでは何が売れるのか?
フリマアプリ・オークションサイトで購入するものは、「衣類・服飾品」が36.6%、「チケット・クーポン」23.3%、「コスメ・香水・美容」が15.2%となっています。特筆されていることとして、化粧品は「使い残し」の出品が多いこと。肌に合わないなどの理由でほとんど使われていないものが出品されているようです。
「PC・タブレット」は5位、「スマートフォン」は8位となっていますが、両者を合わせると19.2%となり、ランキングの3位にまでジャンプアップします。これはフリマアプリがスマートフォンによる利用であり、デジタル機器との親和性が高いからではないかと思われます。
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PC・タブレット・スマホは売れているのか
実際に「メルカリ」でPC・タブレット・スマホが売れているのかどうか調べてみました。まずはノートパソコン。売れているのは「1万円前後」の商品のようです。Windows10で、スペックはそんなに良くないが、安い。
近年、自宅でパソコンを使うことは減ったのではないでしょうか。そのわりには新製品のノートパソコンは高額になってきています。それであれば、これくらいの金額でとりあえず使えればいい。そんなユーザーの心理がうかがえます。
次にタブレット。これも1万円前後が売れ筋です。しかしこの価格帯が微妙なところ、だいたいiPad第4世代か、iPad mini 2か、という価格帯です。しかし、iPad第4世代は最新の「iOS11」に対応していません。iPad mini 2はギリギリで対応しています。iOSのバージョンはそれほど気にせず「安い」という理由で購入しているようにみえます。
最後にiPhoneをみてみます。筆者は最近、ここをよく観察しているのですが、iPhone 6sが戦国時代の様相です。iPhone 6sから「SIMロック解除」ができるようになり、SIMフリーであれば飛ぶように売れています。次いで売れているのが格安SIMの選択肢が多いdocomo版です。
ただし、出品が多く供給過多になっている様子。iPhone 8やiPhone Xに乗り換えたため、iPhone 6sが大量に出品されている。購入するユーザーにとっては安く購入できる流れになっていますが、売る側としては「いくらで売るのか」難しいところ。この乱戦はしばらく続きそうです。
フリマアプリの危険性も
フリマアプリでは、デジタル機器を格安で買うことができます。しかしそこは個人対個人の取り引きであり、保証がつかない商品になります。運営が監視しているため、過去にあった詐欺のような事例は少なくなっているでしょう。しかし故障のリスクをどう捉えるのか。
故障の際に対応ができる機器を買うか、故障しても諦めがつく金額の物を買うか。そのあたりに注意することが、フリマアプリでデジタル機器を買う目安になりそうです。
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