iPhoneの「ARKit」が発表されてすぐに話題になった「MeasureKit」。これに対抗するように日本製の「HakaruAR」がリリースされました。どちらも「ARで長さなどを測る」アプリ。どちらの方が正しいのか、対決してみました。
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なかなかうまく計測できない!
まず日本製の「HakaruAR」。ARアプリの特徴として、「カメラを動かして空間の距離を認識する」という作業が必要なのですが、その説明がありません。とにかく仕組みを知っているので、カメラを動かしてみるのですが、なかなか計測モードに入りませんでした……。
なんとか計測できる状態になったので測ったのが、この結果です。
4060mmということは4m06cmですね。ちなみに実測は2m60cmかなりの違いがあります。
一方の「MeasureKit」の方はどうでしょうか。空間認識は軽くカメラを動かしただけで認識してくれます。その結果がこれです。
1m94cm。かなり誤差が大きいですが、ちょっとは近い数値でしょう。しかし、これでは対決以前に参考数値にもなりません。
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がんばって数値を合わせてみる
企画の趣向が変わってきていますが……。何度も計測をしているうちに、計測アプリ特有のクセがあることがわかってきました。カメラと測るものの距離が30cm程度を基準にそこからどれくらい離れているかで計測されているようです。このクセを考慮して測り直してみました。
まずは「HakaruAR」今度は、うまく測れているからか、画面に基準点のようなものが表示されています。このアプリの特徴として、これが出て入ればうまく認識できているのかもしれません。結果は2m66cm。かなり近い値になりました。
全く同じ位置で、今度は「MeasureKit」を試してみます。結果は2m61cm。ほぼ正確な値です。
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発展途上という結論
どちらのアプリもですが、まず「空間認識」がうまくいかないと計測が始まりません。両者とも「認識中」という表示だけで、ここでつまづくユーザーが多いのではないでしょうか。計測の値としては「正しい空間認識ができれば」という条件付きで「MeasureKit」の方に軍配があがるでしょう。
この「空間認識がうまくいったか」がユーザーにはわからないので、実際に使うアプリとしては難しいところ。今回の計測のきっかけは「カーテンを買おう」というきっかけだったので、これを基準に買うと大変なことになるところでした。
このARKitを使った計測アプリは、例えば家具を買う際のシミュレーションなど多くのアプリが出てきています。家具の場合は部屋を測るという目的が限定されているので、空間認識もそれにチューニングされているでしょう。「ARメジャー」となると何が測られるのかわからないので、これはまだ発展途上と言えそうです。
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