6月15日に「Spotify」は月間アクティブユーザー数が1億4,000万人を突破したと発表しました。一方の「Apple Music」はWWDCでユーザー数を2,700万人と発表しています。これは世界規模の話。邦楽は閉鎖的な側面があり、聴くことができないアーティストがいます。「Spotify」と「Apple Music」どちらを選んだ方がいいのでしょうか。
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Spotifyの特徴
筆者はApple MusicからSpotifyへ乗り換えたユーザーです。しかし、最近はSpotifyの限界も感じるようになってきました。それは「有名アーティストの配信に弱い」ところです。ここしばらく、期待していたニューアルバムがいくつかあるのですが、配信されなかったものがあります。
その有名アーティストの過去のCDは配信されているのですが、ニューアルバムが配信されません。地味に痛い…。これから配信されるのかもしれませんが、アーティストとの契約というよりレーベルの力が強い日本では難しい部分があるのかもしれません。
しかし、それを補うほどの魅力がSpotifyにはあります。先日リリースされた「Spotify Radio」もそうですが、新しい音楽との出会いはとても魅力的です。現に今もこの原稿を書きながら、初めて聴く日本人アーティストを流しています。
Apple Musicの特徴
それに比べてApple Musicは、既に知っているアーティストのニューアルバムは配信されます。そもそも配信サービス自体を拒否しているビッグアーティストは聴けませんが、配信に好意的な有名アーティストのニューアルバムはちゃんと配信される印象でした。
Appleの動きとしては、アルバムの限定配信をするなど、囲い込みによって他社サービスと差別化を図ろうとしています。日本のiTunes Storeで実績を積んできたからできる手段でしょう。そういう意味ではSpotifyが追い越すことは難しそうです。
ただし、新しいアーティストとの出会いはあまりありません。ニューリリースをチェックしても既に知っているアーティストのニューアルバムなので、偶然ということがないのです。
結局どちらがいいの?
結論としては、「どちらの体験を大切にするか」でしょう。今までのように知っているアーティストのニューアルバムを聞きたいのであれば「Apple Music」です。それとは全く違う、音楽との出会いを経験してみたいなら「Spotify」です。
これは試していませんが、「Apple Music」を使いながら「Spotifyの無料プラン」で新しい出会いだけを求めるという使い方は考えられるでしょう。Spotifyの無料プランではアルバム単位で聴くことはできませんが、プレイリストで気になるアーティストがいれば、Apple Musicで検索してみるといいかもしれません。
もし音質を重視するなら圧倒的に「Spotify」です。配信される楽曲の圧縮レートをSpotifyなら最高品質に指定でき、Apple Musicでは聴こえなかった細かな音が聴こえるようになるくらいの違いがあります。もちろん、それを聴けるだけのスピーカーやヘッドフォンの性能は必要です。
音楽は「体験」です。音楽業界ではアナログレコードに回帰する動きがあり、ライブの重要性が増しています。その中で、ストリーミング再生にどのような体験を求めるのか。ある意味、自分で決められる現状なのかもしれません。
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