iPhone 8シリーズとiPhone Xに搭載される「A11 Bionic」のベンチマーク結果がGeekbenchによって公開されました。その結果、Core i-5を搭載した「Macbook Proよりも速い」という結果に。なぜそんなに速いのか、お伝えいたします。
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A11 Bionicの特徴
Appleによると、「A11 Bionic」のパフォーマンスは先代の「A10X fusion」チップよりも25%高速になっています。これはメインの2コア部分の話で、効率を重視するサブ4コアは70%高速になっているとのこと。
そしてこの、メインとサブへ全て同時に命令を分散できるようパフォーマンスコントローラーが第2世代に進化しています。これはスマートフォン用のチップの動作速度が今のところ高止まりしていて、コアを分散させる方にシフトしているのでしょう。
実際のメインコアについて、予測にはなりますが、「A10」が2.34GHzで動作しているのに対し、「A11」は2.5Ghzと数字としてはそれほど上がっていないことがわかります。各コアへのタスク分散が「A11 Bionic」の特徴と言えます。
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ベンチマーク結果
これが「A11 Bionic」のベンチマークスコアです。シングルコアのスコアが「4,204」マルチコアのスコアが「10,165」となっています。
一方の「Macbook Pro」のCore i-5モデルは、シングルコアのスコアが「4,474」マルチコアのスコアが「9,490」となっています。
両者を比べてみると、シングルコアのスコアは「Macbook Pro」の方が速いものの、マルチコアのスコアは「A11 Bionic」の方が速くなっています。これは先ほどあった、パフォーマンスコントローラーがうまく機能し、全体的なマルチコア性能を押し上げているものと推測できます。
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なぜMacbook Proより速いのか
これらのことから、「なぜMacbook Proより速いのか」という問いには「マルチコアに最適化されているため」と答えられます。
「Core i-5」は一般的に使われるCPUであるのに対し、「A11 Bionic」はAppleが設計したSoC(System On a Chip)であり、チップの上にタスク処理に関わる全てのパーツを統合したプロセッサです。マルチコアを充分に使うための綿密な設計がなされているのでしょう。
iPhone8シリーズおよびiPhone Xの新機能には、機械学習や画像処理などマルチタスクに向いている機能が多く含まれています。それに最適化した結果としてMacbook Proより速くなった。しかし、手のひらにMacbook Proの性能が収まるという驚くべき時代になってきました。
コメント
Macbook Proが遅いだけだよ
Core i-5 なんて Core i-7の半分の性能だよ