AppleはiOS11.3のパブリックベータ2をリリースしました。一番大きな変更点としては、去年末から大きな問題となっていたバッテリーの劣化による速度低下問題。Appleからの回答として、バッテリーの状態表示とパフォーマンス制御のオフ機能を実装しました。
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バッテリー状態の表示(ベータ)
この機能はまだ開発中であり、今後仕様が変更となる可能性があります。現状のベータ版機能はこのようになっています。設定アプリの「バッテリー」をタップすると、「バッテリーの状態(ベータ)」という項目が増えています。
これをタップすると、バッテリーの「最大容量」が表示されます。この例だと「97%」ということは3%の劣化がみられるということになります。バッテリーの最大容量が80%以上だと、パフォーマンス制御のオフはできません。
英語版になりますが、これが「79%」の場合の「ピークパフォーマンス性能」の表示です。下部に新たな追記があります。
拡大します。
これで「オフにする」をタップすると、パフォーマンスマネージメントがオフになり、このような表示になります。そのかわり、常に最大の処理速度でiPhoneが動作します。
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バッテリーの状態によってどのようになるのか
バッテリーの状態として表示される「最大容量」はバッテリーの劣化とともに減っていきます。Appleの設計では2年で80%になるよう設計がなされています。バッテリーの劣化は化学的なもので、防ぐ方法はありません。バッテリーが劣化すると瞬間的なピーク電流を放出できなくなります。
この瞬間的なピーク電流が足りないと、いきなりiPhoneの電源が落ちてしまいます。これを防ぐためバッテリーマネージメント機能が搭載されました。オフにすることによって、緊急時などに予期せぬシャットダウンが起きる可能性があり、Appleとしてはこれを推奨していません。自己責任で「オフにする」ことになります。
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