ニューヨークのクイーンズにある学校の音楽教師が、学習障害の生徒ためにiPadを購入し、バンドを結成しました。そして、コンサートが出来るまでに上達した時、生徒たちが得たものは音楽が演奏できたということだけでなく、彼らの人生が変わるほどのものでした。
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iPadでバンドを結成する利点
音楽教師のアダム・ゴールドバーグさんは、授業をする中で「従来の楽器は難しすぎる」と感じていました。ある時、友人から「誰でも遊べる楽器としてiPadはどうか」と提案を受けます。ゴールドバーグさんはすぐに助成金を申請し、8台のiPadを購入、「iPad Band」を結成しました。
ゴールドバーグさんはその時のことをこのように話します。
もし、このiPad Bandがそれほど素晴らしくなかったとしても、それはそれで良いと思っていました。しかし、生徒たちは私が期待するものを大きく超えてきたのです。
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ある少年の経験とその父親が経験したこと
トビーさんは学習障害を抱えています。彼は特にコミュニケーションにおいて問題を抱えていました。
音楽の授業で、ゴールドバーグさんからiPadの使い方を習います。彼の担当はバイオリンです。上を押すと高い音、下を押すと低い音、とても単純なキーボードになっています。
練習風景です。全員がiPadを使っていますが、演奏されているのはオーケストラのサウンドです。
本番当日を迎えました。客席には関係者。トビーさんの父親も聴衆に加わっています。
そして、オーケストラ演奏のクラマックスを迎え、演奏を終えたときに奇跡がおきます。
コミュニケーションに問題を抱えていたトビーさんが、仲間と喜びを分かち合ったのです。
彼の父親はこのように振り返ります。
私が見たものは信じられないものでした。息子が、その舞台で、バンドで演奏して、本当に楽しんでいました。そう、私は泣きました。喜びのあまり泣いたのです。
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生徒が得たもの、そして与えてくれたもの
学校の校長、キャシー・ポストさんはこのように話しています。
彼らが音楽を通してお互いにやり取りしているのを見た時、驚きました。それは単なる音楽以上のものだと。彼らが得た社会的スキルは信じられないほどのものです。そして自尊心は新たな高みと言えるほど向上し、うつむくことなく顔をあげています。
AppleのCEOティム・クック氏もこのニュースを聞いてツイートをしています。
This story makes our hearts sing! @Adam_G88 and the P177Q iPad Band, you are all rock stars. Keep making music! @CBSSunday #Accessibility https://t.co/wckSkiZxmV
— Tim Cook (@tim_cook) December 18, 2017
このストーリーは私たちの心を歌わせる!ゴールドバーグさんとThe iPad Band、あなたたちは全員ロックスターだ。音楽を奏で続けて欲しい!
学習障害の生徒たちは常に「劣等感」を抱えていると思われます。しかし、音楽とiPadを使えば、自分たちにもできることがある。校長が言う通り、自尊心は向上したでしょう。それは他の方法では得られなかったかもしれません。そして、生徒たちが与えてくれたものは感動だけではない、「歓喜の音」ではないでしょうか。
フルストーリーはCBSのニュースでご覧いただくことができます。
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