ALS(筋萎縮性側索硬化症)をご存知ですか?車椅子の物理学者ホーキング博士なら知っているかもしれません。身体中の筋肉が萎縮し、車椅子での生活になることはおろか、声を出して話すこともできなくなります。その時、意思の疎通を測るのが「透明文字盤」です。
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デジタル透明文字盤「OriHime eye」
デジタル透明文字盤は専用パソコンに「視線で入力」することによって、文章を入力し、読み上げることができます。透明文字盤は古くから使われていて、それをパソコンで実現することにより、メールやメモなどにも使うことができます。
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これを車椅子に取り付けてみたところ…
しかしパソコンが目の前にあるため、周りの状況が見えません。患者さんから相談を受け、透明の板にデジタル文字盤を投射してみることになりました。
https://twitter.com/origamicat/status/850543470934503424
これであれば、周りの状況を見ながらも、文字の入力と発話が可能です。さらに、これであれば車椅子にも応用できるだろうと取り付けてみたところ……。
「車椅子で視線入力→発話ができて前方もみたい」というALS患者さんの要望を実現してみた結果・・・すごくSFっぽくなった pic.twitter.com/s8CfowzSXY
— 吉藤オリィ -OryLab- (@origamicat) April 25, 2017
圧倒的SF感。ホログラムを物理的に再現したようになっていますが、空中にディスプレイが浮いていて、おっしゃる通りSFっぽいです。
これで移動しながら話す、というところまではまだ進んでいないようで、製品化されるかどうかは未定です。もしかしたらこれをMicrosoftのHoloLensと組み合わせてMR(複合現実)で実現されるかもしれません。このような技術の発達が難病の方々の手助けになることは素晴らしいことです。
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