iPhone 7以降からイヤホンジャックが廃止されました。Lightingケーブルで接続するのも良いのですが、最近ではBluetooth接続のイヤホン、ヘッドホンも充実してきています。イヤホンのおすすめは記事にしましたが、今回はおすすめのヘッドホンを予算別でお届けしたいと思います。
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ヘッドホンの選定基準について
iPhoneでBluetooth接続となると、現在のところそのコーデックはSBCとAACとなります。AACの方が格段に高音質ですので、AACに対応していることが最低条件となります。今回、ヘッドホンは1万円〜という予算にしましたので、この価格帯でAACに対応していないものはありませんでした。
筆者は主にロック系の音楽を聴きます。しかし音質についての記事を書くときなどはピアノの音を基準にしています。高音から低音までカバーし、ピアノのアタックから弦の倍音まで評価できます。使用した音源はSpotifyの最高音質320kbps Ogg Vorbisフォーマットで、斗真伊都子さんの「Shorebird」です。
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予算4万円:BOSE QuietConfort 35 wireless Headphones Ⅱ
高音質のノイズキャンセリングヘッドホンとして、確固たるポジションをとっているこのヘッドホンは外せません。この機種の1世代前からSiriに対応し、マルチファンクションボタンを長押しすることでSiriを呼び出すことができます。コードレスならではの体験ができるのではないでしょうか。
価格が4万円程度と高級モデルとなりますが、音質はさすがBOSEといったところ、ふくよかな低音にも関わらず、その輪郭ははっきりとしています。そして、アタックの立ち上がりも良く、ピアノの鍵盤が見えるような音の解像度です。ノイズキャンセリングでは先駆者となるこのシリーズ、値段だけの価値はあります。
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予算2〜3万円:SONY h.ear on 2 Wireless NC(WH-H900N)
ノイズキャンセリングヘッドホンはSONYの得意分野でもあります。その代表としてh.earシリーズのこのヘッドホンを。実売価格に大きな開きのある機種ですので、2〜3万円の予算としました。低音から高音までバランスが良く、柔らかで上品な音質です。
ただ1ランク上のBOSEと比べてしまうと音の解像度は落ちてしまいます。少し絡まったような、少し塊になったようなイメージで音が鳴ります。しかしよほど意識して聴かないとわからないでしょう。柔らかな音質ですので聴いていて疲れないところが良い点かもしれません。
予算1万円:JBL E45BT
はっきり言い切ってしまいましょう。素晴らしいの一言です。他の1万円台ヘッドホンの後にこれを聴いて、1ランク上の機種と間違って聴いたのかと思ったほどです。コスパという言葉では済ませたくない、素直でいて豊かなJBLサウンドです。
驚くのは、このヘッドホンが耳全体をおおうタイプではなく、オンイヤー、耳に載せるタイプの密閉型ということです。スタイリッシュになりますが、必然的にハウジングシステムに制約が出てきます。しかし、そんなことは全く感じさせない音質です。
ノイズキャンセリングはありませんが、音質だけ捉えれば、先ほどのSONYのヘッドホンと「好みの差」と言っていいと思います。1万円程度の金額でこの音質であれば、ほかのヘッドホンは「おもちゃ」みたいなものです。
モバイル機器としてのヘッドホン
BOSEのヘッドホンは確かに高音質です。Bluetooth接続であることを感じさせないくらいの音質で音楽を聴かせてくれます。個人的な意見にはなりますが、モバイル環境でそこまでの音質が必要なのか、疑問ではあります。
iPhoneとヘッドホンを、どんなシチュエーションで使うのか。これが選択の基準になってくるでしょう。ノイズキャンセリングの有無は大きな要素にはなります。外出時に使う際、ノイズを遮断してくれるのは便利な機能です。
密閉型ヘッドホンは、ノイズキャンセリングがなくてもある程度の音を遮断してくれます。つまりは余計な仕事をヘッドホンにさせる分、音質を維持するのが難しい。そう言いたくなるほど、「JBL E45BT」は良い出来です。機能と音質のバランスがとれた選択をしたいところです。
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