セーフモード(セーフブートと呼ばれることもあります)とは、Macの機能を一部制限して起動する方法ですが、具体的には何がされているのでしょうか。ここではセーフモードの役割と使い方をお伝えします。
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Macをセーフモードで起動すると何が行われるのか?
なぜかMacがうまく起動できない、もしくは起動しても不安定という時にセーフモードで起動すると、このようなことが行われます。
- 起動ディスクを検証して、ディレクトリに問題があれば修復する
- システムキャッシュファイルなどを削除する
- 必要最低限の機能で起動する
- ログインや自動で起動されるアプリを開かないようにする
つまり、不具合があれば自動的に修復を試みてくれます。加えて、必要最低限の機能で起動することで、macOS本体に問題があるのかどうかがわかります。
セーフモードで起動すると遅くなる理由
Macは比較的に安定したOSですが、使っているとだんだん「ゴミ」のようなものが溜まっていきます。それはmacOSを速く起動するために使われるシステムキャッシュやカーネルキャッシュなどが溜まっていくからです。
セーフモードで起動するとそれらを削除してくれます。システムキャッシュなどを削除してから起動するため、通常の起動にくらべるとセーフブートは起動に時間がかかります。
システムキャッシュやカーネルキャッシュをセーフブートで削除するのは、メンテナンスとして一番簡単な方法です。Macが重くなってきた、Macの動作が不安定などのときにセーフブートでキャッシュを削除するとよいでしょう。
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Macをセーフモードで起動する方法
MacBookなどをセーフモードで起動する場合、モデルによって起動の方法が異なります。特にIntelチップが使われたMacと、Appleシリコンが使われたMacでは大きく違うので注意が必要です。
AppleシリコンとIntelチップのMac両方のセーフブートを解説した動画があるので参考にしてください。
Intel Mac(2019年まで)のセーフブート方法
Intel Macはだいたい2019年のモデルまでです。年式で判断するか「」メニューから「このMacについて」を選択すると使っているチップがわかります。
手順1:「shift」キーを押したままにしておくとMacが起動する場合はそのまま「shift」キーを押し続けます。起動しない場合は「shift」キーを押しながら電源を入れてそのまま「shift」キーを押し続けます。
手順2:Appleのロゴが出て読み込みが始まったらセーフブートされているので「shift」キーをはなします。
手順3:ログイン画面の右上に赤文字でセーフブートと書かれていればセーフモードになっていることがわかります。
AppleシリコンMac(2020年以降)のセーフブート方法
AppleシリコンのMacは2020年以降製造されているMacです。「」メニューの「このMacについて」をみて、M1チップのシリーズを使っているものはAppleシリコン製になります。
手順1:電源ボタンを長押して「起動オプション」が表示されるまで電源を押し続けます。
手順2:Macがインストールされている内蔵ドライブが表示されるので選択します。
手順3:キーボードの「shift」キーを押すと「続ける」が「セーフモードで続ける」に変わります。
手順4:「セーフモードで続ける」をクリックすると、自動的に再起動されセーフブートされます。
手順5:ログイン画面の右上に赤文字でセーフブートと書かれていれば、セーフモードになっていることがわかります。
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